ライトノベルについて語りたい

語る相手がいなくて寂しいのでブログで語ります。

ライトノベルについて語りたい2裏

2回目は「クリス・クロス 混沌の魔王」です。

wikipedia曰く「日本初のバーチャルRPGノベルであり、電撃ゲーム小説大賞において唯一そのままゲームを題材とした受賞作品である。ライトノベルにおけるゲーム小説の草分け的な存在といえる。」

本当に日本初なのだろうか……という疑問は当然自分にもあります。

記念すべき第1回電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)金賞受賞作であることは間違いがありません。

1994年に発売されているため、「ゲーム」という娯楽はそれなりの進化をしていた時代となります。
日本ではスーパーファミコンの後期時代であり、セガサターンプレイステーションの発売年でもあります。

もちろん仮想世界、現実世界の差とは?という題材などは「胡蝶の夢」から続くメジャーなものであり、
TVゲームの進化があったからこそこの作品が生まれたのでしょう。
にしてもこのような作品が出現するには早いと思いますし、2018年現在になってみると「クリス・クロスのような方向にゲーム(娯楽)が本当に進んでいる」ような気がします。

そうですね。VR(仮想現実)もしくはAR(拡張現実)がいつか娯楽の大きな一角を担うことになるでしょう。
いやまあ、映画もゲームもドラマも言うなればVRだろって言われたらもう娯楽の一角を担っていますが……

それはそれとして今の時代の流れを考えると「クリス・クロス」の題材になっているようなゲームは人間が求めている娯楽であると思います。
自分が「クリス・クロス」を読んで面白いと感じた理由は、やはり作中のゲームに魅力を感じるからです。

ゲームないしはヴァーチャルの娯楽がリアルになることについて魅力を感じたからこそ、今の娯楽の流れがあるように思っております。

クリス・クロス」を読んだ30代40代、「SAO」を読んだ20代、そして「ゲーム風の異世界に転生する」という「なろう」を読んでいる10代。
こういうゲームをリアルにする魅力を感じている人たちが娯楽を作成しています。
昔、作家さんが書いた絵空事に技術が追いついてきました。

クリス・クロス」にわくわくした人が、クリスクロスのゲームを作ることができるかもしれないという魅力に勝てるでしょうか。

今のゲーム、ヴァーチャルな娯楽の流れは昔の作家が作った絵空事の作品によって作られているのかも知れません。